「借金の借入先が多くて、毎月どこにいくら返済しているかわからない」
「借金をまとめるって言っても、やり方や方法がわからない」
「おまとめローンのメリットやデメリットは知っておきたいなぁ」
こういった疑問や悩みに応える記事です。
本記事でわかること
- 借金をまとめる(おまとめローン)ってどういうこと?
- おまとめローンのメリット・デメリット
- おまとめローンの利用手順
- おまとめローン以外で返済を楽にする方法
- 借金について無料で相談できる窓口
借金を1つにまとめることで、返済管理がシンプルになり、返済をスムーズに行えるようになります。
デリケートな問題ですが、1人で悩みすぎず相談することも大事です。
本記事を最後まで読み、自分に合った方法で借金の完済を目指しましょう。
1.おまとめローンとは複数の借入先を1つにまとめること
おまとめローンとは、文字通り複数の借金を1つにまとめることです。
1つのカード会社や金融機関から借入を行い、他の借金すべてを完済し1社にまとめます。
おまとめローンするべきか、どのおまとめローンにすればいいか迷ったときは「6.無料で利用できる相談窓口6選」で紹介している公的機関に相談してみましょう。
2.借金をまとめる(おまとめローン)3つのメリット
おまとめローンには、下記の3つのメリットがあります。
- 返済先が1つにまとまるので返済管理が楽になる
- 金利の低い金融機関を選べば返済額が減る
- 多重債務者から脱出できる
1つずつ説明していきます。
2-1.返済先が1つにまとまるので返済管理が楽になる
返済先を1つにまとめると、返済日や返済額が1つになるので管理が楽になります。
借入先が複数あると、管理負担が大きくなりますし、返済日や返済額の把握が難しいです。
支払いが遅れてしまうと、遅延損害金が発生してしまいます。
おまとめローンで返済先を1つにまとめることで、払い忘れのリスクも防げますよ。
2-2.金利の低い業者を選べば返済総額や毎月の返済額が減る
金利が下がれば返済利息も下がり、結果的に返済総額が減ります。
例えば
- A社50万円・金利17%
- B社100万円・金利15%
- C社100万円・金利16%
3社の借入を金利13%のおまとめローンに一本化すると、返済総額が約20万円減ります。
月々の返済額も減らせるので、毎月の返済に負担を感じている方にとっても大きなメリットですね。
2-3.多重債務者から脱出できる
個人の借入情報などは、信用情報機関で記録されています。
複数の金融機関から借入していると、多重債務者とみなされ住宅ローンや教育ローンなど、ライフイベントに関わるローンの申し込みに影響を与える可能性があります。
おまとめローンを利用することで、1社からの借入のみに整理でき、多重債務者から脱出できるのです。
3.借金をまとめる(おまとめローン)5つのデメリット
当然ながら、メリットもあればデメリットもあります。
おまとめローンを利用する前に、デメリットも理解しておきましょう。
おまとめローンのデメリットは、下記の5つです。
- 総返済額、返済期間が増える可能性がある
- 金利が下がるとは限らない
- 新たな借金が増えるかもしれない
- 審査に通らない場合がある
- 借金がなくなるわけではない
1つずつ説明しますね。
3-1.総返済額、返済期間が増える可能性がある
毎月の返済額を低くしすぎると、総返済額や返済期間が増える可能性があります。
おまとめローンを利用する目的が「総返済額を減らしたい」のであれば、元の契約よりも増えないように調整が必要です。
「毎月の負担を減らしたい」のであれば、無理のない返済額に設定するといいでしょう。
3-2.金利が下がるとは限らない
元々契約しているローン金利が低い場合、おまとめローンを利用しても金利が下がらないことがあります。
おまとめローンを利用すれば、必ず金利が下がってお得になるわけではないことは知っておきましょう。
適切な金融機関を選び、シミュレーションを行って、元の契約よりも良い条件を選ぶことが大切です。
3-3.新たな借金が増えるかもしれない
完済した元の金融機関からの案内で、新たな借金をしてしまう可能性があります。
おまとめローンは、1つの金融機関で借入を行い、他の借金を完済し1つにまとめることです。
完済をした金融機関からは「完済できる能力がある」と判断され、案内が届くことがあります。
ここで新たに借金してしまうと、おまとめローンを利用する意味がありません。
おまとめローンの利用を始めたら借金の返済だけに集中して、新たな借入をしないように注意が必要です。
3-4.審査に通らない場合がある
おまとめローンの審査は厳しく、誰でも利用できるわけではありません。
おまとめローンの利用を考えている方は、すでに複数の金融機関から借金している状態のため、審査基準が厳しくなっています。
審査に落ちたときのことも、考えておく必要があるでしょう。
3-5.借金がなくなるわけではない
おまとめローンは借入先を1つにまとめるだけで、借金がなくなるわけではありません。
借金をまとめると達成感を感じてしまいがちですが、ゴールではなくスタート地点であるという認識を持っておきましょう。
4.おまとめローンの利用手順
金融機関によって細かな違いはありますが、大きな流れは同じです。
事前準備が必要なモノもあるので、おまとめローンを検討中の方は目を通しておいてください。
4-1.申し込み
金融機関にもよりますが、申し込み方法は3つあります。
- Webサイト
- 電話
- 店頭
Webサイトで申し込む場合、入力情報に不備があると、審査に通らない原因になる可能性があるのでご注意ください。
4-2.必要書類提出
必要書類は、申し込みをする際に提出します。
主な必要書類は、下記の3種類です。
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
- 収入証明書(源泉徴収票、所得証明書、確定申告書など)
- 他社の借入を証明する書類(他社との契約書、残高証明書、返済予定表など)
金融機関によって必要な書類は異なりますが、上記の書類はほぼ必要になるので、事前に準備しておきましょう。
4-3.審査
申し込み内容を元に審査が行われます。
審査のときには、勤務先への在籍確認の連絡があることは知っておいてください。
会社にバレたくない場合は「口座を開設したから電話があるかも」「クレジットカードを作ったから電話があるかも」といった感じで先に伝えておくといいでしょう。
ただし、家族には郵送物からバレる可能性が高いです。
あとでバレるくらいなら、あらかじめ家族には打ち明けておくほうが無難ですね。
4-4.契約
審査に通れば契約です。
Web、郵送、店頭などでローンの借入契約を行います。
審査には1〜2週間かかることが多いです。
4-5.融資
契約が完了すると、指定した振込先に返済金が振り込まれるのが一般的です。
振り込まれたお金で、他社への返済を行うので、返済忘れがないように注意しましょう。
5.おまとめローン以外で返済を楽にする方法
おまとめローンの審査に通らない方や、他の方法を知りたい方に、借金返済が楽になる方法を2つ紹介します。
家族や知人に一旦借金を返済してもらう
頼れる家族や知人がいる場合、借金を肩代わりしてもらうのも1つの手です。
返済利息がかからず、ある程度の融通も効くので、借金返済がかなり楽になります。
私の友人もこの方法で、200万円近い借金を完済できました。
相当な勇気が必要ですし、断られてしまえばおしまいですが、借金に本当に困っているなら、選択肢の1つとして考えてみてください。
信頼関係を失わないために、必ず返済し、返済が終わったあとも恩を返すようにしましょう。
債務整理する
債務整理すると、借金の減額・免除が可能です。
債務整理は下記の4つがあります。
- 任意整理
- 破産手続(自己破産)
- 個人再生手続
- 特定調停
概要は、「法テラス|詳細」をご覧ください。
個人で行うこともできますが、弁護士や司法書士などの専門家と相談しながら、最適な方法を選ぶのがいいでしょう。
6.無料で利用できる相談窓口6選
借金について自分1人で悩むより、まずは専門家に相談して、自分に合った方法を選ぶのが借金返済の近道です。
無料で利用できる相談窓口を6つ紹介しますので、利用してみてください。
下記の6つを紹介していきます。
- 法テラス
- 日本弁護士連合会
- 全国銀行協会
- 日本貸金業協会
- 日本クレジットカウンセリング協会
- 地方自治体
6-1.法テラス
法テラスは、国が設立した無料の法律相談所です。
電話・メール・窓口で相談できます。
「どこに相談すればいいかわからない」「解決策がわからない」といった方は、無料で相談できるので気軽に問い合わせてみてください。
6-2.日本弁護士連合会
借金で困っている方の状況や目的に合わせて、最適な方法を提示してくれます。
6-3.全国銀行協会
銀行から借入している各種ローンの返済に困っている場合に、カウンセリングを受けられます。
6-4.日本貸金業協会
多重債務で困っている方へ、無料相談サービスを提供してくれます。
必要であれば、他の相談窓口の紹介もしてくれますよ。
6-5.日本クレジットカウンセリング協会
クレジットカード決済や、消費者ローンでの借金で困っている方は無料相談できます。
家計管理についても無料相談が可能なので、計画的なお金の使い方が知りたい方にもおすすめです。
6-6.地方自治体
地方自治体が行っている法律相談を利用すれば、借金や多重債務に関する問題について、弁護士が無料で相談を受けてくれます。
必要であれば、信頼できる弁護士の紹介もしてくれますので、利用してみましょう。
まとめ:1人で悩まずに相談してみよう
借金の返済は、周りの人の協力があるほうがスムーズに行えます。
バレたくないという気持ちもあると思いますが、勇気を出してまずは相談してみましょう。
適切な返済方法を知りたいときは、無料で相談できる窓口を利用してみてください。
1人で悩まず、まずは相談することで、借金完済への第一歩を踏み出しましょう。
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